【アウディA4 クワトロ】ガラガラ音の原因は?実際の修理事例と中古車選びで大切なポイント
中古車を安心して長く乗るためには、購入後の点検・整備がとても重要です。
今回は、お客様からお問い合わせのあった 「アウディA4 クワトロのガラガラ音」 をテーマに、実際の修理事例をご紹介します。
輸入車は構造が複雑な部分もあり、音や振動の変化がトラブルのサインであることが多くあります。
「最近ちょっと変な音がする…」という気づきが、大きな故障を防ぐ第一歩です。
■ お客様からのご連絡
ある日、お客様より
「エンジン付近からガラガラ音がする。
ベルトが半分切れているように見える。」
というご連絡をいただきました。
走行自体は可能とのことでしたが、安全を最優先して当店の積載車 “アリエル号” で搬送。
輸入車のトラブルは突然進行することもあり、無理に走行するとさらに故障が広がるケースもあります。
■ エンジン始動時から“ガラガラ音”を確認
搬送後、エンジンを始動してみると…
室内まで響くようなガラガラ音 を確認。
お客様の不安は当然です。異音は「車が発しているSOS」のようなもの。
まずはベルト周りを目視で点検していきます。
■ 目視点検で異常を発見!
ベルトを確認すると、すぐに違和感が。

- オートテンショナーが大きく曲がっている
本来まっすぐテンションを保つ部品ですが、
明らかに傾き、正常な位置から外れている状態。
この歪みが原因でベルトに余計な負荷がかかり、結果的に半切れや異音を引き起こしたと考えられます。
■ ベルトを外してさらに点検
原因を正確に特定するため、ベルトを一度外してみると…
- エアコンコンプレッサーのプーリダンパーも破損
なんと、プーリのダンパー部分が完全にちぎれている状態 でした。
テンショナーだけでなく、周辺部品にも負担が伝わり連鎖的に故障していたようです。
■ 不良部品をすべて新品に交換
今回交換した主な部品はこちら:
- オートテンショナー(新品)
- エアコンコンプレッサープーリ・ダンパー(新品)
- ベルト(新品)
全て純正品質の新品部品に交換し、再度エンジンを始動すると…
■ 異音は解消!エンジンは絶好調に
ガラガラと響いていた不安な音は完全に消え、
エンジンも滑らかに回る元の状態に復活しました。
お客様にも大変喜んでいただき、こちらも嬉しい瞬間です。
■ 【中古車選びのポイント】“音”はトラブルの大きなヒント
今回のようなケースは、特に輸入車や高年式車に起こりやすいトラブルです。
中古車を選ぶ際は、次のようなポイントを押さえておくと安心です。
✔ 異音・振動がないか
アイドリング時の音、走行中の音、エアコン作動時の音などは必ずチェック。
✔ ベルト類の状態
細かいひび割れや摩耗は故障の前兆。
✔ テンショナー・プーリーの作動確認
見た目だけでは判断しにくいので、プロ点検が必須。
✔ 整備履歴がしっかり残っているか
前オーナーのメンテ状況は非常に重要。
■ 中古車販売 × 整備工場が一体型の店舗は安心
当店のように 中古車販売と整備事業を両立している店舗 では、
- 納車前の徹底整備
- 故障リスクの事前診断
- 修理体制が整った安心感
- 購入後のアフターサービス
これらを一貫して提供できます。
「買った後の不安」がなくなるため、多くのお客様から喜ばれています。
■ まとめ:異音は見逃さず、早めの相談が安心
今回のアウディA4クワトロの事例では、
- ベルトの半切れ
- オートテンショナーの変形
- エアコンコンプレッサープーリの破損
という複数の故障が重なって異音を発生させていました。
輸入車・中古車に限らず、車の異音は早めにご相談いただくことで
大きなトラブルを未然に防げます。
「最近ちょっと変な音がする…」そんな時はお気軽にご相談ください
当店 Ari・L(アリエル) では
- 輸入車・国産車の整備
- 中古車販売
- 故障診断
- 点検・修理
- ハイブリッド車の診断
など幅広く対応しております。
お車のことで気になる点がある方は、いつでもご相談ください。
